看護師といえば、国家資格を持たなければ働くことができない特別な仕事であり、高収入が約束されていると思われがちです。実際に、若い看護師の中には年収450万円を超えている人も多く、一般的な男性会社員とあまり変わらない収入を得ています。しかし、これは夜勤や専門分野の看護など、特別手当を含む収入であるということを忘れてはいけません。

独身で若い年齢であれば、体力的に辛い夜勤の仕事をこなすことも可能ですが、結婚や妊娠、出産、育児をするとこのような勤務形態で続けていくことは難しいでしょう。独身であっても、入院患者を受け入れる総合病院の看護師は、365日24時間体制の仕事をシフトによって振り分けられます。一般的な仕事のように、カレンダー通りの休日をもらえるとは限らないのです。そのため、ほかの職業の人と休日が合わず疎遠になったり、パートナーと一緒に過ごす時間が少なくなったりといった苦労も聞こえてきます。

確かに、看護師という資格は一度取得すれば、一生自分のために役立つスキルではあります。女性であれば結婚や出産などで一時的に休職することになったとしても、復職することは難しくありません。遠く離れた場所へ引っ越しても、スキルを活かして新しい勤務先を探すことが容易です。ですが、高収入を得ようを考えるのであれば、時間や休日の制限をある程度覚悟する必要があります。そして、何よりも命を預かる現場であるということを覚えておかなければなりません。

 
 

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