病院は、社会人になりたての看護師が新卒採用で入ってくるのはもちろんのこと、社会人としての経験を有しながら、今まで勤めていた診療科から違う診療科へ異動する看護師も少なくありません。そのような場合、職場の中堅看護師からベテラン看護師が、新人看護師に対して安定的に業務を遂行できるよう、指導を行う必要があります。しかし、この新人教育は難しく感じられる部分が多く、悩みを抱えている人もいるのが現状です。

それでは、できるだけ悩むことなく新人教育をするには、どのように進めていけばいいのでしょうか。その方法の1つが、マニュアル作りです。病院内で固定化された仕事については、OJTで教えるよりも、むしろマニュアル化したテキストで暗記してもらうほうが効率的といえます。テキストに則って進めることにより、OJTで教育するべき内容に多くの時間を割くことができるのです。院内にマニュアルがない場合は、まず固定化された業務を洗い出し、マニュアル化するといいでしょう。現時点でマニュアルが存在している職場ならば、一度見直して質を上げる対策を取れば、教育の効率も高められるかもしれません。

さらに、新人教育の悩みを解消するためには、職場内の協働も大切な要素となります。一人だけが教育係として対応をするのではなく、中堅看護師とベテラン看護師の全員が、新人看護師のフォローに回るのです。職場全体で新人教育に関わることで、包括的な対応ができるとともに、偏った新人教育の負担を軽減させることができます。

 
 

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